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03.11.23.(SUN) at CLUB 251, 下北沢
PEALOUT ワンマンライブ“響音狂鳴”
1.瞬間のカーニバル〜
2.10の視界
3.UNHAPPY
4.JET DESIRE
5.AGAINST
6.LIKE A SEAGULL
7.THE UNTOUCHABLE SUN
8.BE
9.心臓が動き出すとき
10.SUICIDE IN YOUTH
11.UNIVERSAL HEARTBEAT
12.MAN ON THE MOON (※R.E.M.)
13.新曲1〜NEW YEAR'S DAY (※U2)INTRO〜
14.HEIDI
15.FLY HIGH〜LADY MADONNA (※THE BEATLES)
 〜 HEY BULLDOG (※THE BEATLES)
16.PLANET ANIMALS
17.新曲2
18.爆裂世界
〜 ENCORE 1 〜
1.SUMMER'S GONE 〜
2.沈黙の開拓者
3.YOU
(M 1〜3 BASS: 江崎典利 from RUMTAG
M 3 GUITAR:ゴッチン from noughts )
〜ENCORE 2 〜
1.BEAT FOR YOUR RIGHT

PHOTO by NAOMICHI SEKI

11月23日、下北251ワンマン。そう、今日は今年最後のワンマンなのだ。
来年の春くらいまでワンマンはないんだって! などと話しながらWITH MY FOOTのアラくんと251へ向かった。中に入るとすでに人がいっぱい、そして今日の楽しみのひとつはPEALOUTから予告されていた[驚きのセットリスト]である。ん〜なんだろねーと喋っているうちに10分押しで暗転、いつものSEが流れ出した。

「夜が明ける瞬間の静寂に〜」

1曲目は瞬間のカーニバルだ。このイントロの歌いだしにはなにかゾクッとさせられてしまう。ということで序盤はギターセット。そして続けて10の視界。好きな曲が2曲続いたのでこの時点で自分的にはすでに驚きなのだが次の曲のイントロが聞こえてくると周りからキャー!とかウォー!とかの叫び声が・・・そう、次の曲はなんとファーストからUNHAPPY。ここでフロアの盛り上がりもより一層ヒートアップしていた。PEALOUTの3人もテンション高めでバンドのアンサンブルもカッチリしている。そして間髪いれずにJET DESIRE、AGAINST。あれ?あの人こないだもダイブしてた人だ〜なんて見ていたら次の曲もなんとLIKE A SEAGULL!PEALOUTは引き出しが多いから「非常に困るバンド」なんだよなぁ、いつやるかわかんなくて毎回見逃せない。今日の「心臓が動き出すとき」の間奏はボリュームを落とした静かなアレンジ、もしかしてお話か!?と思ったらそのまま後半部分に行ってしまった。SUICIDE IN YOUTHをはさんでUNIVERSAL HEARTBEAT。この曲ジーンとくるなぁ、KISSのベースの人が血を吐くのくらい。お次はREMのカバーでMAN ON THE MOON。。そして「年明けレコーディング

に突入して来年アルバム出します」とのアナウンスがあり、それに入るのであろう噂の新曲1、「15人の漂流者」。ここでベースのトラブルがあり一時中断。待ち時間で近藤くんが「なんか弾くから高橋くん入ってきてよアドリブで」というやりとりがあったのだがそこではえらく和ませてもらいましたよ、高橋さんっ!ホント次のアルバムが楽しみですな。そこから曲間なしでなんかどっかで聴いたことあるようなピアノのフレーズ・・・オッ!U2のNEW YEARS DAYだ。いいな〜そういう細かいとこ。ウニウニ。あとはLADY MADONNA、HEY BULLDOGのビートルズもやってバーストワールド(お客さん大熱狂)で本編は終わり。アンコール1でまず江崎くんが呼ばれて復活祭でリクエストがあったSUMMERS GONE。この曲がエンディングで使われてるホラームービーってなんでしたっけ?(笑)そして続けざまに沈黙の開拓者。この曲を聴くと今年のフジロックを思い出してしまいます。次に呼ばれてステージに上がったのはギブソンLPゴールドトップを持ったゴッチン。ということはモチロンYOU。と思ったら「CREEPINNG DEATH」のイントロをギター二人で弾きはじめた。二人ともメタリカ好きそうだなぁ、と思いつつYOUが終わってアンコール2でお待ちかねBEAT FOR YOUR RIGHT。これでフロアも完全燃焼、おまけにステージに客も上げてイギー状態、踊ってる人たちも楽しそうでしたね〜。PEALOUTは次のアルバムでまた進化しそうです、今から楽しみですな。
LIVE STAFF WATOO

心臓のずぅっと奥に熱い塊を残すそんな音が、そこにはあった。

静かに浮かび上がる3つのシルエット。溜めてきた力がふつふつと沸き上ってくるような幕開け。ステージから放たれた熱が空気中を満たしていく。

乱れ飛ぶ音楽の中から、ひとつの音を選びとって集まった者達とひとつの音を奏でる者達。全速力で一緒に走っていくゴールの見えないレース。追いついて、追い越されて、また追いついてrunning,running,running,running…

感情のすべてをぶつけて、さらけだして見つけたものは"PEALOUT2003"そのすべて。

150分の中で流れた自由な空気。一体感。もはや言葉は意味をもたない。その場で見たこと、感じたことが本物だから。

GO! NEXT STAGE次はなにが待っているんだろう。次はなにが起こるんだろう。

心臓の奥に熱い塊を感じながらその先のステージへ思いを馳せる。そんな風に春を待つのも、悪くない。
ライター 輪千 希美

これはずっと言い続けてきたことだが、いつでも「これが最後のライヴであっても悔いはない」というテンションを保ったままステージに立っている。ライヴバンドとしてさらに進化したいとう思いだけで今年はレコーディングはせず、ライヴでいろいろなものを掴もうとしてきた。現在の自分達にふさわしい新旧の楽曲を揃え、予想できない「瞬間」をつくり、「メロディ」と「言葉」と「ビート」を一体化させることに集中し、そして「己の信ずる音」だけを奏でてきた。この日は2時間以上のステージだったが、まるで時間の感覚が麻痺しているかのようだった。あえて言うなら1曲しかやっていなような、そんなライヴだった。ライヴバンドとしての意識がさらに高まっていくなかで生まれるであろう次の作品は、今年の活動が反映されることは間違いないと思う。確かにいいライヴだった、しかしまだまだいけるだろう、ステージもフロアも。アンコールが終わったあと、楽屋でふとそう思った。Go Next !!
YOSHIRO OKAZAKI