会場に入るとFlyingV とギターアンプがドンっと置かれているのが目に入る。ということで、この日はギターセット。ニューアルバム『ROLLS NEVER END』と同じく『THE WAY』(岡崎さんの書き込みにあった「T」で始まる曲の正解はこれ!)でライヴが、そして"ROLLS NEVER END TOUR"がスタートした。イントロからギターの音がガンガンに響き渡る、まさしくGUITAR DAYな始まり。2曲目からは、いままでにリリースされたアルバムの中からズラズラズラっと名曲達が顔を出す。その怒濤の選曲に客席の理性はぶっ飛んだ。「How do you think? What do you see?」、「The feeling beyond control!」、「Let's go party! Start the jet desire!」と、お馴染のフレーズを大合唱。そんなオーディエンスを煽るように何度も客席を指さす高橋さん。思いっきり汗を飛ばしながらギターをかき鳴らす岡崎さんに、クールにシャウトする近藤さん。こうやって思いっきり、100%PEALOUTが見られるこの時をずっと待っていた!
『響音狂鳴』、『LIGHT FOR YOU』では、アルバムを聴いたときに、ライヴではこうなるんだろうな、と思い描いていた以上の光景が広がっていた。このスピードを感じられれば何もいらない、そう思いながらどこまでも突っ走っていった。
中〜後半戦は、R.E.M.のカヴァーがあったり、『心臓が動き出すとき』の途中から『touch and go』が飛びだしたりと、もはや先の予測は不可能状態。ゲストギターにゴッチンは登場するし(『MY
TIME MY ONE』『YOU』)、10年で初めてというメンバー紹介までやってしまった! アンコールの最後に『C.M.C.』がきたときは全員が爆裂した。演奏が終わった後、高橋さんは岡崎さんに客席に投げ込まれていた_。次はいったい何が起こるのだろう?
続きを楽しみに明日を待つ。(writer 輪千 希美 )
04.9.18.(SAT) at SHELTER, 下北沢
PEALOUT〜ROLLS NEVER END TOUR〜
1.THE WAY
2.QUEST
3.AGAINST
4.JET DESIRE
5.響音狂鳴
6.LIGHT FOR YOU
7.(WHEN YOU'RE)LOST IN HELL
8.LIKE A SEAGULL
9.10の視界
10.IT'S THE END OF WORLD (※R.E.M.)
11.心臓が 動き出すとき
〜 TOUCH & GO 〜
12.GOD KNOW I'M PROBABLY A SIN
13.SUICIDE IN YOUTH
14.MY TIME MY ONE
15.YOU
(M14&15 GUITAR:ゴッチン
from noughts)
〜 ENCORE 〜
1.11:15am
2.WEAPON
3.C.M.C. (※THE ROOSTERS)
PEALOUTのライヴ史上初、完全にギターセットとピアノセットに分けて行われた2DAYS。前に近藤さんが「今だから出来ることだ」と言っていたのを思い出す。今だから出来るライヴ、今だから見られるライヴ。そんな貴重な瞬間を目撃したくて、多くの人が会場に集まった。そこには過去も未来もすべてが合わさって出来た"今のPEALOUT"が存在していた。それを目と鼻の先で見て、体感し、同じ空間を共有できた。
まさに夢のような2日間。(writer 輪千 希美 )
ついにこの日がきた「ROLLS NEVER END TOUR」!!初日は2デイズの1日目、下北シェルター。
この2年振りのニューアルバムは今日までに何回もリピートで聴いた、準備はOK。そしてこの2日間はギターdayとピアノdayと分けてやるということはアナウンスされていたが、蓋を開けてみたらステージのセッティングからして本日はギターday、しかもピールアウトはどんなセットリストでくるのかわからないからそれも踏まえて期待が高まる。いつものSEから1曲目は「THE
WAY」。この曲はピールアウトらしさがモノすごく伝わってくるように思える。そこからすでにフロアのテンションも上がり、QUESTなどをはさんで新譜からのスピードチューン「響音狂鳴」「LIGHT
FOR YOU」!アルバムよりも少し速いテンポがさらに心地よい。そのあとにMCを挟み、LOST IN HELL〜LIKE A SEAGULL。この流れはヤバい!かなりキタ。
特にLOST IN HELLの最後コーラス部分では高橋氏のハモリがアルバムより前に出てて、またそれがスゴクよかったりもした。そして本日のゲスト、ゴッチン登場でMY
TIME MY ONE。早くも名曲との噂。この曲でPV作ってほしいなぁ、と個人的に思ってたりもする。「えー、最後の曲です、ゴッチンは言った!」近藤氏がそう叫ぶと次の曲はもちろんそう、「YOU」。盛り上がりも最高潮で本編が終わり、そのあとに11:15am、WEAPON、そしてC.M.C。全篇ピアノなしもいいなぁと感じたライブだった。あと結成以来10年間で今日がメンバー紹介するの初めてだったとのこと。「ドラム高橋浩司! ギター岡崎善郎! ベース近藤智洋! 楽屋江崎!」(LIVE
STAFF & FAN WATOO)
09.18/Shelter PHOTO BY REIKO
2004,09,18 at Shelter "GUITAR DAY"
昨日の興奮が冷めやらぬまま迎えたPIANO DAY。『爆裂世界(DUCK ROCK 2002 REMIX)』をBGMに3人がステージに現れる。近藤さんは『ROLLS』のPVと同じネクタイ姿だ。白いライトが会場中を照らすと同時にピアノが弾け『15人の漂流者』で"SHOUT
COOL! DANCE FOOL!"な夜が幕を開けた。
2曲目の『SATELLITE EMERGENCY』から興奮は沸点に達し、『爆裂世界』で近藤さんは早くもピアノの上にのって観客をけしかける。この日は何度もこういう光景が見られた。一緒にバカになってダンスして、叫べる空気を自ら創ってくれているのがうれしい。踊るようなリズムとメロディまでも刻むベースに、どこまでも伸びていくような鍵盤から叩き出される自由な音。その音にのって、踊る人、唄う人、腕を振り上げる人もいて、ジャンプする人もいる。みんながそれぞれのスタイルでこの空間を楽しんでいた。
ピアノセットでは『UNKNOWN PLACE』から『ROLLS NEVER END』まで、6枚のアルバムから選曲がされていた。前日のギターセットとあわせて、結局2日間で今までリリースした全アルバムから曲をやったことになる。10年やってきたものがしっかり力になって鳴らされる音は、ものすごい説得力がある。
この日のクライマックスはなんといっても本編最後の3曲だろう。パーカッションのピロさんが入って始まった『ニュールンベルグでささやいて』から、『ROLLS』『BEAT
FOR YOUR RIGHT』と途切れることなく続いた響音の渦。ステージから放たれる力と、それを受ける側の気持ちが一緒になった時、時空がゆがんで、別世界にトリップしたような気がした。
「東京はしばらく(ライヴが)ないからね」と2度のアンコールに応え、最後は『ラインを越えて』で下北沢2DAYSを締めくくった。3人はこのラインを越えてどこまで走っていくんだろう。PEALOUTのこれからを感じさせるライヴの終わり、そして、次のステージの始まりだった。(writer
輪千 希美 )
昨日の興奮も冷めやらず2デイズ2日目、下北QUE。
昨日がギターだったから今日はピアノday。アレとアレは絶対やると思うけどアレはどうだろうなぁ・・などと考えてたらQUEに着いてしまった。階段下りて入るなり早速ビールを流し込む。お客さんも前日に引き続き超満員状態、そして少し押してSEが流れだした。
1曲目は15人の漂流者、間髪いれずにSATELLITE EMARGENCY.。スピード感のある曲が続き、オーディエンスも盛り上がる。岡崎氏から繰り出されるベースもいつもより幾分と低音がブリブリいっているような気がする。近藤、高橋両氏も昨日についですこぶる調子よさそうだ。
そしてバーストワールド、PIANOMAN、LIFEと続きフロアの熱気もすごい。そのあと昨日についで本日もメンバー紹介もあった。そこで近藤氏がひと言「もうメンバーの名前覚えたよね?ドラム・・・・高山くん!」 (その後、高崎くんに変更)
宇宙の話でも・・・から始まる静かな奇跡、途中部分からHEIDIになだれ込む。そしてFLY HIGH〜レディマドンナ、PLANET ANIMALのあとにじっくりEVERYTHINGで聴かせる。
む〜ん、イイ!このあとクラブクラッシュとのことでPOLICE ON MY BACK〜I FOUGHT THE LAWと続きラストはラインを超えてで2デイズは終了。
新譜からまだ聴けてない曲もまだあるのだがそれは12月11日のクアトロまで楽しみにしておこうとにかく今のピールアウトはまだまだ進化しているようだ
あとこの日の高橋氏、ライブ直前なのにケンタッキーを山ほど食べてたそうです(笑)(LIVE STAFF & FAN WATOO)
2日間のライヴ中、何度もこの場にいられることに感謝した。こんなに楽しくて、かっこよくて、心に残る空間にいられることに。そこには忘れられない素敵な瞬間がいくつもあった。『(WHEN
YOU'RE)LOST IN HELL』でのヒリヒリした空気感、唯一のスローナンバーだった『EVERYTHING』の美しいメロディに感動したこと、『ニュールンベルグでささやいて』『ROLLS』『BEAT
FOR YOUR RIGHT』でのトランス状態。R.E.M.、ルースターズ、THE BEATLES、THE CLASH、ブルーハーツと、たくさんやったカヴァー(すべてがPEALOUTの色になっていた)。ステージとフロア一緒になって作り上げた自由な空気_。書き上げていったらキリがない。
この2日間でたくさんの宝物をもらった。こうやって、12月のファイナルまで続く旅の中で、PEALOUTは数えきれないほどの輝石をいろんな場所に残していくのだろう。
(writer 輪千 希美 )
09.19/CLUB Que PHOTO BY Naomichi Seki