――今年に入って、1月に岡山、2月に名古屋で激ロック、3月に大阪で激ロックをやって、もう次が
  4月3日の渋谷クアトロでのワンマンになるわけですけど。
岡崎
ピールアウト史上、一番少ないペースだよね。でも他のバンドだったら普通でしょ?月1回って。
  ――ピールアウトが月イチなんて信じられない(笑)。
岡崎
まぁスタジオワークが増えるだろうってことで。
  ――でも今までもレコーディング時期だからライブをしないってことなかったじゃないですか?
岡崎
誘われるままにライブをやってきたので(笑)。自分ら主体のワンマンだとか激ロックをって、去年
  もね、そう言ってたんだけど、なんだかんだ人に誘われるイベントに出てたら、月4回5回っていう
のが増えて。それだとやっぱり正直、曲も作りづらいし、実際レコーディングになるとやりづらいの
で、一旦今年上半期はライブを少なくして。ちょっとゆっくり曲をやりたいっていうのと、まぁまっ
たくライブ無いのはダメなんで。そのかわりワンマンは内容の濃いものにしようかなぁと。
――ワンマンのタイトルに、もう終わったと思われた“響音狂鳴”がまた付いてますが(笑)。
岡崎
また、ねぇ。他に無かったっていうのが本音だけど。まぁ一番自分らに似合ってるタイトルかなぁっ
て。ピールアウトを漢字で書くとああいう四文字になるということでね。
――考えたのは誰なんですか?
岡崎
僕です。
――“原始進化”“激ロックシンポジウム”も岡崎さんですよね?
岡崎
たまたまだよ。そんなにボキャブラリーあるわけじゃないので。いつも国語はダメな方でしたよ。
――“MELODIC ROCK’N’ROLL&HARD CORE”は?
岡崎
あれも僕です。すべてそういうものは僕です。イメージが重要なんで。あれはね、いわゆるメロコア
に対しての、本当のメロディックっていうのはこういうもんだよ、みたいな。まぁちょっと言葉の遊
びだから、そういうものはね。
 
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4/5/6
――今回のワンマンも“響音狂鳴”ということで、昨年からの延長線上にあると?
岡崎
それは常に活動してるわけだから。でも去年のとは違うことになりそうですが。全部新曲だったら笑
  うよね。
  ――20曲ぐらい全部新曲?(笑)
岡崎
新しいバンドを観るカンジだね(笑)。一回そういうライブやったよなぁ、どっかの年末で。演って
  る方は楽しいんだけど、まったく知らない曲がずーっと流れるのは…。
  ――新鮮ですよね?
岡崎
ホントはそこを求めてるんだよね。瞬時にきた新しい音をどれだけ楽しめるか。ブルースとかジャズ
  ってスタンダードがあるからあれだけど、その場でアドリブで演ったアイディアが楽しいから観に行
  く、っていう人も多かったりするじゃない? ロックとかポップスってやっぱり、知ってる曲を聴き
  に行くっていうのが本来のスタイルなんだろうけども。それだと面白くないから、僕らは曲を長くし
  たり、アドリブがあったり、ハプニングがあったりとかね。
  ――去年は、古い曲もかなり混ぜたセットリストでしたが、違和感を感じさせず観せてましたよね。
岡崎
それはやってる俺達がいま演ってもリアルに出せるだろうっていう曲だけに限ってやったつもりだか
  ら。まったくただ昔の曲だからって引っ張り出してやっててもダメじゃない? だから去年は去年の
  ピールアウトのモードがあったからこそ、「GOD KNOWS I’M PROBABLY A SIN」とか「THE
  UNTOUCHABLE SUN」とか「SUICIDE IN YOUTH」っていうのは、自分の中に響くからこそ出せる
  っていうのがあるのね。
  ――実際にライブで演ってみてどうでした?
岡崎
よく言えば、作った新鮮さは失われてないなぁとも思うし、去年のモードでぴったしだなぁと思った
  から、古い曲やってるって違和感があんまり無いんだよね。まぁ聴いてる人にはいろんな意見がある
  と思うけども。「あの曲はやって、あの曲はやんないのか」みたいなのはね。それはこれからも続く
とは思いますよ。
――お客さんのリクエストに応えたカンジもあるんですか?
岡崎
たまに気まぐれで応えたりもするけどね。でもそれは自分のモードからズレてたらやらない。「ゴメ
  ンネ」ってことになるけど。基本的には応えちゃうでしょう、みんなは。
   
――ライブのセットリストってどうやって決めてるんですか?
岡崎
まぁまず曲数出すでしょ? じゃあ40分なら、8曲か9曲だね。で、ピアノかギターか決めるわけじ
  ゃない?(笑)対バンとか、そのイベントの雰囲気にも合わせたりもするかもしれないけど、「どっ
  ちやりたい?」ってことになるんだよね、まず。で、誰かが「ギターセットがいいな」「ピアノセッ
  トがいいな」って言った人の…勝ち。
  ――勝ち(笑)。
岡崎
たいがい俺なんだけど(笑)。
  ――どういう基準で選んでます?
岡崎
ひとつはそのイベントの雰囲気をみて、ピアノのが面白いかなぁ、ピアノの方が伝わるかなぁ、とか。
  エンターテイメント性があるかなぁ、とか(笑)。ていうときもあるし、そんときのモードで自分
  の中に、この曲のアイディアがあって、アドリブだったりアレンジだったりね、どうしても次のライ
  ブでやりたいとその一曲に集約してるときがたまにあるんだけど。それがたとえばギターの曲だった
  ら「ギターやりたいなぁ」って言って、その曲を自分で入れるわけ。
  ――たとえばなんの曲ですか?
岡崎
なんだっけな。「BEAT FOR YOUR RIGHT」の中間のベースのフレーズを試したくて、ここはこうい
  うリズムでいこうかなぁ、とか。ここのコーラス歌いたいなぁとかね(笑)。けっこう気まぐれっち
  ゃあ、気まぐれ。ただそんなかで、やろうとしてる楽曲の中でみんなの抱えてる部分っていうのは、
  けっこう共通項が多い。「これやろう」って言ってくる曲が、「あ、キミもそれやりたかったんだね
  !」っていうのはけっこうあるね。「エェー?それ?!」っていうときもたまにあるけど、そんなの
  1曲か2曲だよ。
  ――あはは(笑)。
岡崎
空気ができてるから、その曲を決めるときに。
  ――みんなで決めていくんですか?
岡崎
たまに俺が全部決めてメールで(笑)。あるよ、そういうとき。時間無くて「決めないんなら決める
  よ」って俺が言っちゃって。二人もけっこういろいろやってるから忙しいのね、俺なんかよりも。で、
  俺が家で、まぁ改めて考えるときはホームページ出して、全部見て。どれやろうかなぁ〜って、自
  分でメモ。で、決まるじゃん? それ打ち込んでメールでポンポン!って送って。「もうこれで決定
  ね!」って。これでイヤとは言わせないよ、って送るときもあった。
  ――へええ、そうやって決めてるんだ。
岡崎
わりとその辺、わがままだからさ。この曲はやりたいけど、この曲はやりたくないっていうラインは、
  けっこう俺が決めてる部分が多い、かもしれない。
  ――じゃあ聴きたい曲があったら岡崎さんに言わなきゃ(笑)。